『ハッカのビロード』 

 僕は昨日、身を投げた。体は冷たいし、腐乱した身体は魚に喰いつばまれて原形をとどめていない。
 今なら僕がジ○ニーズにいたと言っても誰も疑わなかったであろう。なんせ顔の形すらないのだから。
 ただプランクトンが僕に降り積もる様子を眺めるだけ・・・。
 街のネオンは僕たち上京してきた者にとっては少し眩しすぎた。
 車の発するノイズは今でも耳鳴りがする。何もかもうまくいかず、生きることさえも僕には我慢できなかった。
 別に死にたかったわけでもなく、生きている価値があったわけでもなく…でも僕は彼女を愛していた。
 心から好きだと想っていた。
 でもそれは自分勝手であり、他人の気持ちを考えなかったワガママだっただけのような気もする。
 真っ暗な海の底、僕はプランクトンに埋もれながら寝る。ノイズももう聞こえない。
 ビルの影が1番長い季節。人の声や急ぐ足音、車のエンジン音など様々な音が容赦なく飛び交っている。
 駅前広場には、すっかりとライトアップされた街路樹たちが電飾をキラキラと輝かせている。
 そんな中、僕は彼女との待ち合わせ。先程買った缶コーヒーを2本持ち、冷たくなった手の平を温めている。
 「待った〜?」っといつもの調子で僕に駆け寄ってくる彼女。そして僕も「待ってないよ〜今来たところ〜」とキマリ文句を言う。
 これがいつものパターンであったが、その日は違っていた。
 
 「別れましょ」
 「えっ!」
 「私たち合わないし、あなたと私じゃつりあわないのよ、サヨナラ」
 
 彼女の言葉はノイズによってハッキリとは聞こえなかったが、僕はその瞬間、彼女を殴っていた。
 だから僕は誰もいないここで身を投げたんだ。プランクトンの降るこの場所で…。
 
 次の日、街中が「ハッカのビロード」でおめかしをすませていた。僕の故郷のように。

近頃の紛いモノ 

28日からβ募集中ってことでとりあえず試してみる。
ライブドアと使い勝手の違いあるのでよく吟味して。
また向こうでは扱えない内容などはこちらへでも更新していこうと思う。

(面白かったので某所よりコピペ)
    ○ ,                   ○>
   / ̄'☆                   )  
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☆の右側をダブルクリックすると波動拳が出るぞ!?